私は、アイ・エスホームの石山健一といいます。会社名は株式会社石山工業所ですが、当社で住宅を作る時の店名がアイ・エスホームとなります。家内の祖父が設立後、建築関連のお仕事を100年近くさせていただきまして、私で3代目という事になります。

100年も岩槻で家づくり、建築に携わっているといろいろな事が解ります。20年前の岩槻は本当に田舎で、街中から少し離れると、田んぼや畑も沢山ありました。現在は、東武鉄道さんが電車を増やしてくれたおかげで、どんどん家が建ち、とても便利になりました。大宮や首都圏の子育てには、とても良い環境になってきたなと思っています。

岩槻で注文住宅を考えた時に

今では、岩槻では土地が坪30~40万円で取引されるようになってきています。注文住宅を建てて、自動車を2台ぐらい停めるためには、最低でも35坪は欲しいところです。そうすると、土地代だけで1,000万円~1,500万円程度かかります。

注文住宅を建てるとなると、土地と建物総額で2,850万円~3,500万円はかかります。もちろん、予算的には4,000万円以上ご用意いただけると、ゆったりとした敷地に、高級建材を使った落ち着いた家を建てられます。土地からの場合は、最低でも2,600万円ぐらいは予算的に必要です。建て替えの場合は、2,000万円以下でも大きさによっては対応できますが、2世帯住宅や平屋住宅の場合はこれよりも割高になります。

予算がなくても注文住宅がお勧めの理由

皆さんが、子育てのために不動産を購入したい。賃貸住宅ではもういやだなという場合には、様々な選択肢があります。

まず、手軽なのがマンションですが、意外に忘れがちなのは上下階の音の問題です。最近のマンションは防音性能が高いのですが、それでもどんどん歩くと下に響きます。子育て世代にはあまりお勧めではありません。さらに、修繕積立金と管理料がかかります。これがどんなマンションでも12,000円から18,000円ぐらいになります。これは3千万円のマンションでも、5千万円のマンションでも同じようにかかります。これは、300万円~500万円ぐらいのローンを支払っているのと全く同じ事になりますので、マンションはかなりの割高の買い物になっています。

次の選択肢は建売住宅です。実際に建売住宅は価格が割安なのでとても人気があります。首都圏だと飯田産業グループとオープンハウス、ポラスグループが有名です。マンションと変わらないような価格で手に入る物件が多いのが魅力です。ですが、安いものにはそれなりのデメリットが多いのも事実で、なかには断熱性能と耐震性能が不十分な物件もあります。もちろん、この2社に限らす、今の建物は法令違反の建物はほとんどありません。特に、上場企業であればしっかりとした技術者と工程管理を行っています。

 

ですが、一般的に建売住宅は断熱レベルの最低水準ですし、構造的にも耐震基準ギリギリかちょっと強い程度のものしかありません。それは、安いだけのものはあるというわけです。仕上がった建物の内観や外観など見えるところは仕様的には豪華ですが、見えないところをコストダウンしている可能性があります。ですので、建物の断熱仕様によっては冬になると寒さに震える事になります。それから、耐震基準も、万が一熊本地震クラスの震度7の地震が起きたとしたら住宅は倒壊する危険すらあるのです。

もう一つは、建物の素材です。注文住宅の多くは無垢材の木材を使っていますので、時が経ても味が出てきますが、安い木材にコーティングをしたフロアー材は10年もすると塗装がはげて来るものもあります。それでも、新築のうちはきれいでしょうし、立派だと思いますですが、5年10年と経ると建売住宅と注文住宅の差はどんどん開いていきます。

当社に限らず、注文住宅の場合は、ほとんどが耐震基準の1.5倍前後の基準で建てられています。さらに、断熱性能に関しても、最低でもZEH(ゼロエネルギー住宅)程度では作られているはずです。もし、注文住宅がZEH基準以下で建てられている場合があれば、その会社との付き合いを止めた方が良いと思うくらいです。
これから、大切なお子様、ご主人や奥様が何かの危険さらされるようなリスクははっきり言ってお勧めできません。

沢山ある注文住宅の提供者

注文住宅02埼玉県は、人口が東京、神奈川に次いで多い地域ですから、建築業者も沢山存在します。ここではそれぞれの特徴をお伝えしていきたいと思います。

まずは、テレビCMなどでもおなじみにハウスメーカーという存在ですね。会社が大きい順に、ダイワハウス、積水ハウス、ミサワホーム、旭化成ホームズ、三井ホーム、住友林業などがあります。それぞれの会社には特徴があって、ダイワや積水といった会社はプレハブメーカとも呼ばれています。建物の多くを工場で作って部品ごとに現場に持ち込む住宅を作っています。仕様によっては木造の在来工法の家を建てる事もあります。三井ホームは2x4(ツーバイフォー)の住宅を建てるのが得意です。旭化成ホームズはヘーベルハウスといって鉄骨の住宅がとても多いですね。住友林業はビッグフレーム工法といって木造在来を改良した住宅を建てています。どれも、しっかりした家づくりをされていますが、私から言わせるとちょっと高過ぎます。

どの会社も上場していて、有名大学を卒業した優秀な人材を確保しています。さらに、CMもどんどん放送していますし、新聞や広告費も広告代理店がついてしっかり計画しています。さらに、住宅展示場は日本全国で数千カ所ありますが、その多くに出展して、家賃を払っているというわけです。

そして、その高額な費用は全て建物の価格に反映されるというわけです。大手ですから我々中小の工務店が購入するよりも安く仕入れができていると思いますが、我々工務店が作るものよりも3割から場合によっては4割も高い場合があります。つまり、おおよそ7百万円から1千万円ぐらいは家の価格が高いと思って貰っても構いません。

会社の仕組み的にも致し方ないのでしょうが、お客様にとってはもったいと思われる方もいらっしゃるかもしれません。

次に多いのは、パワービルダーといわれる会社ですね。桧家住宅、アルネットホーム、一条工務店、ポラスの注文住宅、富士住建などがこれに含まれるでしょう。一時期人気だった埼玉県民共済もここに入れて良いかもしれません。これらの会社は、多くの社員を雇って支店やショールームがある会社もあります。

これらの会社の特徴は、ハウスメーカーほどではないにしても社員数が多く、積極的に営業を行っています。また、価格はハウスメーカーより安いのが特徴です。会社の経営が安定しているところが多いので、高額な住宅建築を任せても安心です。また、沢山建てていますので建材のコストは当然安くなります。

私はこれらの会社での家づくりは否定しません。とても良いと思います。価格もリーズナブルで、豪華なキッチンも入ります。構造的にも比較的しっかりしています。断熱もZEH以上を提案してくれるはずです。もし、ZEHにも満たない家を提案されるとしたら、よほど低予算だったのか、その会社が駄目なのかを見極める必要があります。

ですが、我々のような工務店の注文住宅も是非とも考えて欲しいのです。

社長と一緒に作る注文住宅

ハウスメーカーもパワービルダーもそうですが、皆さんの対応をするのは、全て営業マン、監督を含めて社員です。社員は管理職であってもなくても、ある程度権限が限定されています。ですので、何か判断を仰がないような事を聞くと、ちょっと待ってくださいと言って、会社の意向を確認するシーンがどうしてもできてしまいます。。

この場合は建築会社の社員と家づくりをするのではなく、社長と一緒に注文住宅の家づくりをした方が圧倒的に早いですし、楽しいと思います。
我々工務店と家づくりを行うと、ビジネスとしての注文住宅受注ではなく、お客様と楽しんで、ともに作り上げる家づくりを体験できるのではないかなと思うのです。

家づくり02

我々の小さな会社の工務店というのは、社員は多くても20名ぐらいでしょうか。当社の場合は完全に家族経営でやっていますので、社員はほぼ全員が家族です。プランニングするのは設計士の家内ですし、基本的に皆さんとお話をさせていただくのは、社長である僕の仕事です。現場を見ているのは息子です。

ですので、我々家族はいつも家でもお客様の話ばかりしています。家族で食事をしていても『あのお客様の外壁はどんな色が良いかな?』とか、『素材は今度新しく出たあの床を提案してみようか?』という具合です。家を建てる大工さんも10年以上同じ方なので気心が知れていますし、少々の無理もお願いできる人間関係もしっかりできています。

そして、まずはお客様がお越しになったら、『お金』の話をしっかりさせていただいて、無理のない住宅ローンの支払を考えていきます。その上で、実際の建物の仕様、土地の選定などに入っていくので、後で失敗が少ない進め方をしています。

そのため、一般的な住宅建築に比べると少し打ち合わせの回数は多いかもしれません。そして、できれば家に関してはある程度こだわりがあった方が良いと思うのです。全くこだわりがなくて、ただ希望の部屋数と建物に貸しさえなければ良い、夜露がしのげて自分の家さえ手に入れば良いとお考えの方には、もしかすると面倒くさいと思われるかもしれません。

でも、これまで沢山の家づくりに関わってきて思うのは、知識がなければこだわりも持てないということです。初めて行くフランス料理のフルコースでワインを選ぶときに、いきなり『ボルドーの赤よりも、ブルゴーニュが』とは言えないわけです。

可能であれば色々お伝えしますので、家づくりに関しても少し興味を持っていただき、一緒に勉強して行きたいのです。

工務店を選ぶときの基準あれこれ

家づくり04

当社で家を建てていただけるというのは無上の喜びですが、そうでない場合でも皆さんに失敗はしていただきたくありません。そこで、良い会社の見つけ方もお伝えしておきたいと思います。

ポイントは、大きく分けて4つあります。

  • 挨拶がしっかりできるかどうか
  • その会社がある程度売れているか
  • お金やローンに関して知識がある
  • 断熱と耐震に関してきちんと説明できるか

挨拶がしっかりできるかどうか

営業担当や事務所にいるスタッフさんだけではなく、現場にいる大工さんに至るまで、決める前にかならず見せて貰って欲しいのです。その上で、現場で働いている方も気持ちの良い対応ができるか?これが意外に大切です。

その会社がある程度売れているか

建材の価格は年間に10軒注文住宅を建てている会社と100軒家を建てている会社では数パーセントしかコストが変わりませんが、5建以下の工務店とは2割も違うというデータもあります。つまり、どんなに良い社長でも年間に最低は5棟、できれば10棟は建てている会社でないと割高になってしまうというわけです。

お金やローンに関して知識がある

これがない会社はいきなり「金融機関に相談してきてください」といって相談に乗ってくれない場合があります。ですが、そこを適当に流していますと数年後に払えないという事態になりかねません。という事で、しっかりとした資金計画とローンシミュレーションを住宅会社ができるかどうかは、とても大きなファクターになります。

断熱と耐震に関してきちんと説明できるか

家づくり05断熱と耐震に関してきちんと説明できるか?というのと、耐震に関しては建築基準法の1.5倍以上の耐震性能が不可欠だということです。万が一、震度7が来るとしたら耐震基準3というのはある程度必要というレベルではなく、絶対に必要だとも言えるのです。ですので、断熱と耐震をしっかりとした考えて建てている会社を選ぶようにして欲しいと思います。

これ以外にあるとすると、社長やスタッフとのフィーリングです。フィーリングが合わないと、後で問題があったときにお互いに感情的になってしまう事がありますし、何より楽しく家づくりができた方がいいですよね。

当然ですが、小さい事務所ですし、宣伝が下手くそな会社です。また、図面なども一部まだ手書きで書いています。しかしながら、家づくりに関しては真剣に取り組んでおりますので、是非ともアットホームな家づくりをご希望の場合にはお声をかけていただけるのを心待ちにしております。今日は長文の記事をお読みいただきありがとうございました。

株式会社 石山工業所 アイ・エスホーム
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