風水における鬼門とは?間取りを考える際のポイントを解説

風水では、家の方角や設備の位置など、多くの要素が運気の良し悪しに関係します。なかでも縁起が悪いといわれるのが「鬼門」です。

本記事では、「風水の中でも”鬼門”が気になる」「鬼門について詳しく知ったうえで家を建てたい」という方に向けて鬼門とは何なのかをはじめ、鬼門で避けるべきこと、鬼門だった場合の対処法などを詳しく解説します。

風水における「鬼門」と「裏鬼門」とは?

風水における「鬼門」と「裏鬼門」とは?

風水で避けるべき方角として「鬼門」と「裏鬼門」の2つがあり、それぞれ北東と南西を指します。両者は「鬼が通る門」といわれ、それぞれ対極に位置しているのが特徴です。古くから鬼門は「縁起の悪い位置」とされ、なかでも玄関やキッチン、トイレといった設備は避けるべきだといわれています。

鬼門と裏鬼門の由来

鬼門と裏鬼門の考え方のルーツは中国であり、7世紀ごろに日本にも広まったとされています。先述のとおり鬼門・裏鬼門は「鬼の通る道」とされ、災いが発生しやすい方角として避けられてきました。なぜ「鬼」と「災害」が結びつくのか、その一説として、中国の伝承があります。

はるか昔の中国では、鬼門の方位(北東)から「鬼のような形相」で敵が攻めてくることがあったそうです。また、鬼門の方向から疫病が伝わってきて、やがて人々や土地を蝕んでいったという伝承もあります。

鬼門と裏鬼門で避けるべきもの3つ

鬼門と裏鬼門で避けるべきもの3つ

鬼門と裏鬼門の方角では、次のものを避けるべきだといわれています。

  • ・玄関や門
  • ・水回り設備
  • ・火に関する設備

鬼門や裏鬼門に玄関や門を設置すべきでないのは、古来中国の伝承にあるように「敵が攻めてくるから」です。また、キッチンやトイレ、浴室などの水回り設備も、気温が上がりジメジメしやすいことから避けるべきとされています。同じく鬼門・裏鬼門の方角は「火のエネルギー」とも相性が悪いため、ガスコンロやガス給湯器といった設備も避けた方が良いでしょう。

鬼門・裏鬼門だった場合の対策

鬼門・裏鬼門だった場合の対策

玄関やトイレ、浴室などが鬼門・裏鬼門にある場合、どのような対策をすれば良いのでしょうか。場所別の対応方法を詳しく解説します。

【前提】鬼門・裏鬼門でも運気のリカバリーは可能

前提として、玄関やトイレなど各場所が鬼門・裏鬼門に位置していても、日常生活の意識によって運気はリカバリーできます。むしろ風水では、「どこにあるか」よりも「掃除や整理整頓など綺麗な環境を整えるか」の方が重要です。そのため、鬼門や裏鬼門だからといって不安にならず、正しい対応によって運気を高めていきましょう。

「玄関」の場合

玄関が鬼門に位置している場合、「陽の気」を意識しまし風水における気には、活動のエネルギーとなる「陽の気」と、静寂のエネルギーとなる「陰の気」があり、玄関では「陽の気」を取り込むべきとされます。陽の気を入れるためには、物理的に空間を明るくする、掃除や整理整頓をするといった方法が効果的です。玄関の床に靴が散らばっている場合は、しっかり下駄箱にしまいましょう。

「トイレ」の場合

トイレが鬼門や裏鬼門に位置している場合も、掃除や整理整頓が重要です。トイレは水の流れる場所なので、静寂のエネルギーである「陰の気」が充満しやすいとされています。そのため、こまめにトイレを掃除することはもちろん、換気によって綺麗な空気を循環させることも重要です。

また、トイレが鬼門や裏鬼門にある場合は、「トイレットペーパー」の扱いにも注意しましょう。トイレットペーパーは木材を原料とした紙なので、「木のエネルギー」をもっています。

木と水は相性が悪く、トイレットペーパーが「水の気」を吸い込み、ネガティブなエネルギーが滞留してしまう可能性があります。そのためトイレットペーパーは棚に入れて保管すると良いでしょう。同様に、トイレのフタも閉めておくのがおすすめです。

「浴室」の場合

浴室もトイレと同じく「陰の気」が滞留しやすい場所です。そのため、こまめに掃除や換気をおこないましょう。浴室内の床や壁だけでなく、イスや風呂桶、シャンプーボトルなどの掃除も重要です。

また、バスタオルも可能であれば毎日取り替えるのがおすすめ。バスタオルによって、お風呂上がりの「邪気(体についた水)」を取り払います。しかし毎日同じバスタオルを使っていると邪気を取り払えません。毎回洗濯された綺麗なタオルで体を拭くようにしましょう。

さらに風水の考え方では、浴室やその周りを綺麗に保つだけでなく、浴槽に浸かることも重要といわれています。なぜなら、体についた「厄」を落としてくれるからです。ただし、入浴で落とした厄はそのままお湯に溶け込んでいるとされるため、お風呂から上がったらすぐにお湯を抜くのが望ましいといえます。

「キッチン」の場合

キッチンは「水」だけでなく「火」も扱う場所なので、鬼門や裏鬼門に位置する場合は注意が必要です。お伝えしたように、水の「陰の気」と、火の「陽の気」、2つの気のバランスが保てなくなる場合があります。シンクやガスコンロが掃除されていない、食べ終わった皿が放置されている、生ゴミが何日間も捨てられていない、といった状態は運気ダウンにつながります。

気を流すためにも、こまめな掃除はもちろん、換気やゴミ捨てが重要です。ゴミ箱からは不浄な気が漏れやすいので、フタがついているものを選びましょう。また、冷蔵庫の上には「火」や「熱」に関するものを置かないのが吉です。たとえばオーブンレンジや炊飯器、ドライヤーなどがあげられます。

【まとめ】間取りが鬼門・裏鬼門にあっても運気は高められる

本記事では、風水における「鬼門・裏鬼門」の間取りについて次のポイントをお伝えしました。

  • ・鬼門(北東)と裏鬼門(南西)は風水では避けるべき方角とされる
  • ・鬼門と裏鬼門は古くから「鬼の通る道」とされ、災害を招きやすい方角といわれている
  • ・鬼門・裏鬼門では玄関や水回り設備、火に関する設備の配置を避けた方が良い
  • ・鬼門・裏鬼門に位置していても掃除や整理整頓、換気などによって運気のリカバリーは可能

お伝えしたように、鬼門・裏鬼門は風水では恐れられている方角です。しかし、その場所が鬼門や裏鬼門にあったとしても、その後の対応で運気はリカバリーできます。

たとえば照明で玄関を明るくする、トイレや浴室はこまめに掃除するといった対策があげられます。鬼門・裏鬼門でも不安にならず、正しい対応によって運気を高めていきましょう。