つくばで真壁の家づくりをやっています

自然豊かな観光地として人気の筑波山から名前を取ったとされる、茨城県のつくば市。
昭和の中頃から多数の研究施設が建設され、学術都市として発展してきた歴史を持っており、今なお未来を担う研究者たちが成果を出し続けています。
つくば市では、2005年に交通機関のつくばエキスプレスが開業して以来、周辺地域へのアクセスが非常に快適になりました。
かつては田舎のような風景が目立っていた各地域もインフラが進み、今でも人口が増加し続ける人気都市にまで成長しています。
そんな人気スポットであるつくば市で家づくりをする方の多くは、柱を壁で覆ってしまう「大壁」づくりを選択します。
しかし、日本特有の和が漂う「真壁」の家づくりも捨てがたいものです。
そもそも、それぞれのつくりにどんな違いがあるのかご存知ですか?つくばで家づくりを検討中の方のために、真壁による家づくりの魅力やデザインを工夫する方法を紹介していきます。

真壁って何?一般的な家との違いは?

日本国内では、1000年以上の歴史を持つような歴史的建造物が数多く存在しています。
旅行で奈良や京都に行ったことのある方なら想像しやすいかもしれませんが、長い歴史を持つ長寿命の建物には独特の趣が漂っていますよね。
東大寺や法隆寺など、長い年月を経ても形を保って現存している事実は衝撃的なものです。
こうした日本の有名な古い建造物は、その多くが真壁づくりとなっています。
真壁づくりとは、内装における柱や梁がむき出しになった建物の構造を指します。
一昔前の日本ではこのスタイルが当たり前でした。
建材として使われている木材の大部分が直に見える形になるため、自然の雰囲気が室内に色濃く出るのが特徴です。
家の組み方が可視化するという意味では、つくばで職人の腕を確かめる要素にもなります。

現代におけるつくばの家づくりでは真壁づくりを選ぶ人は少なく、大壁づくりが主流となっています。
大壁づくりは、柱や梁を石膏ボードなどで覆い隠す構造を言います。
近年ではつくばで家を建てる際に安価な集成材を使うことが多いため、その簡素な見た目を隠すといった効果があります。
内装も洋風のシンプルな見た目になるため、家具などのインテリアを選ばない飾りつけのしやすさが魅力です。
大壁づくりは主に、近代的な住まいの雰囲気を好む方や、コストを重視する層に選ばれています。

つくばでの家づくりが真壁から大壁へと移行したのには、様々な理由があります。
まず、大壁づくりでは柱や梁が人の目に見えなくなるため、低コストの木材を使いやすいという利点があります。
人の目に映らないということは住宅の雰囲気に影響を与えることがないため、品質を重視する必要がありません。
住宅を支える最低限の力を発揮しさえすれば役目は果たせるため、節や色合いなどにこだわる必要がないのです。
質の低い木材で済むということは、それだけつくばで住宅をローコストで建てられることにつながります。
また、近年では洋風のつくりを主軸に、小さな和室を設けるという間取りがつくばでも主流になっています。
和室だけ真壁づくりを取り入れて、他は大壁で済ますことで差別化を図るという方法です。
これによって真壁づくり特有の和の空間が生まれるので、それだけで満足してしまっている方がつくばでも多いんですね。

このような経緯から、現代では大壁が主流になっていますが、つくば市で真壁づくりの家を建てて充実した生活を送っている家庭はたくさんあります。
小さな和室では感じられない壮大な雰囲気や様々な恩恵が、家族に多くの幸せをもたらしてくれますよ。
つくばでは、真壁づくりによる和の家づくりを得意とするデザインセンスの高い工務店も多いため、まずは一度その魅力に触れてみるのがおすすめです。

数えきれない!真壁づくりの良さについて

それでは、真壁にはどのような良さがあるのが見て行きたいと思います。
この壁づくりでは、柱などの木がむき出しになっているため、室内に自然の雰囲気が漂うのが特徴です。
インテリアによって自然を演出するよりも一層効果が高く、和の空間をつくりだすことに大きく貢献します。
古くからつくばで大工さんに受け継がれてきた、日本の伝統的な建築技術を後世に残すことにもつながります。
そんな大層な考え方がないにしても、和の空間で特徴的な天然木による様々な恩恵を受けられる点は、多くの人にとって魅力的です。

人間は古来より、木々に囲まれた大自然の中で生活を送ってきた歴史があります。
はるか昔の原始人であった頃から何千年という間、植物に囲まれて暮らして来たのです。
その歴史は遺伝子レベルで大きな影響を受けていて、今でも人間は自然と共生することに適応した体であると言われています。
例えば、田舎に帰省したり山を訪れたりすると、空気がおいしく感じたりすることがありませんか?木と人間は長い年月をともに過ごしてきた存在であるからこそ、自然の影響を大きく受けることで色々な恩恵を感じられるのです。

そのため、人間は木の色を見るだけで心が落ち着くという習性を持っていたりします。
これは決してなんとなく感じる感覚的な問題ではなく、神経や脳に働きかけていることが科学的にも証明されていることはご存知ですか?
色以外にも香りや触り心地など、色々な要素から木が放っている成分を受け取るなどして、私たちの精神を落ち着かせてくれます。
こうした現象は人による感じ方の違いはあれど、万人に共通するものであるため、誰もが平等にメリットを感じられるのも特筆すべき点です。
つまり、つくばで真壁の家に住む家族全員が木の良さを感じられるため、みんなが満足する住まいになりやすいと言えます。

また、木材は乾燥しやすいという特徴を持っています。
木材が表面にあらわれている真壁であれば、万が一湿度が高い日が続いても湿気がこもることがありません。
しかし、柱が包まれた大壁づくりだと壁内に湿気がこもるため、結露を生み出してしまう可能性があります。
結露が建材に付着すると老朽化が進み、住宅の寿命を縮める大きな原因となってしまいます。
真壁であれば、木が持つ乾燥する特性を活かして家を長持させることができるのです。
木には他にも、紫外線や音を吸収する効果があるとされており、私たちの生活を脅かすあらゆる原因を取り除いてくれます。
真壁づくりの家はまさに人類にとって重要な住まいづくりであり、つくばでも継承していくべき良さがある質の高い建築方法なのです。

大壁づくりは避けた方が良いのか?

ここまで真壁づくりの良さを述べてきましたが、どうして一般的な方法である大壁づくりを推奨しないのか、疑問に思った方もいるはずです。
大壁づくりは良い所もあるので否定することはしませんが、中には不安が残るような施工を行う工務店もつくばにはあるので、そのメリットとデメリットについてしっかり理解しておく必要があります。

大壁づくりの良い所はなんと言ってもコストが低い点です。
節目の数や揃い方などが良く、見た目が美しい木材は価値が高い傾向にあります。
しかし、大壁であれば柱や梁を覆う形になるので見栄えを意識する必要がなく、高価な木材を使う必要がありません。
むしろ安価な木材を積極的に使えるため、大幅なコストダウンにつながります。
こうして聞くと大きなメリットのようにも思えますが、実際にどのような木材を使っているか、どんな構造をしているか目で確かめることが出来ない点は覚えておかなくてはなりません。
格安で住宅を売っている業者などでは、海外産の質の低い木材を使っていたりする可能性もあります。
構造が隠れてしまうからこそ、つくばの職人さんの技術が不透明になり、住宅の安全性に不安が残ってしまいがちです。

他には、施工難易度が低いことから、工期が短い点が利点と言えます。
塗壁をはじめとした職人の技術が問われるような時間のかかる作業がほとんどないため、完成までの日にちを短縮できます。
つまり、大壁づくりは消費者に嬉しい「早くて安い」を叶えるのに適している点が最大の魅力です。
ただ、それだけにじっくりと質の高い家づくりを行いたい方には向いていないので、早計な決断は避けましょう。

真壁は高貴な家?コストを抑える工夫

大壁がコストを抑えられる反面、真壁構造の住宅は費用が高くなりやすいため、経済面に余裕のある人しか建てられないというイメージを持つ方もいるのではないでしょうか。
専門技術を持った職人さんが必要だったり、木材にもこだわらなければならないことから、高貴な住まいとしての印象を持つ方も多いでしょう。
実際に年収の多い家庭の方がつくる傾向にはありますが、最近では一般的な年収の家庭でも選択肢に入れる方が増えてきています。
その背景には、真壁を採用した住宅を取り扱う業者の企業努力があります。

住宅の建築技術は時が経つにつれて、少しずつ向上しています。施工期間を短くする、材料を変更するなど様々な面で工夫を重ねているのです。
材料の仕入れ先や仕入れルートもコスト削減には重要なポイントです。
なるべくコストがかからないルートを確保して建材を仕入れれば、それだけ顧客にも料金面で還元できます。
木材も箇所によっては節のあるものを提案するなどして、ある程度の質は保ちつつも、なるべく安い木材を使ったコスト削減の提案を業者側から行うことも珍しくありません。
真壁の住宅だからと言って必ずしも高級な装いにする必要はなく、全体的に安い仕様で済ませる方法もあるのです。

また、高価な塗壁が必須という事もありません。むしろ安価なクロスを選ぶ方も多いため、総合的な費用が高くなるという方はあまりいません。
このように、真壁の家は一般の家庭にも身近な存在となって来ているため、家計に不安がある方でも、十分選択肢のひとつになります。

独特の洗練されたデザイン

真壁と一言で言っても、家庭によって住宅のデザインは様々です。
憧れの家づくりを考える上でイメージすることの多い吹き抜けのリビングは、人気デザインのひとつです。
吹き抜けは冬場に部屋を暖めにくいというデメリットがありますが、この工法なら木材の良さを活かすことができます。
木は素足で過ごしても冷たさを感じないなど、冬の寒さに強い特徴を持っています。
温かみのある素材だからこそ冬でも快適に過ごせるため、真壁の家に吹き抜けを設けることは理にかなっていると言えるでしょう。
薪ストーブを備えれば、さらに自然の雰囲気が増します。

レトロな雰囲気が好きな方は、少し暗めの色合いに塗装された木材を選ぶことで、独特の空間を演出できます。
自分の趣味・趣向に合った空間を作るためには、木材の種類や色合いにこだわるのが一番です。
周辺の壁はあえてシンプルなトーンに抑えることで、コントラストが映える美しい見た目になります。
大壁だと味気のないシンプルな構造になってしまいがちなので、雰囲気を重視した家づくりをするには最適ですね。
アンティークの家具などを取り揃えれば、より空間が洗練されたものに仕上がります。

和洋折衷という言葉があるように、和の雰囲気に現代風の装いを取り入れるデザインも真壁では様になります。
壁には塗壁は使わず、あえて今風の壁紙を採用することで和と洋が上手く混合し、趣のある空間が生まれます。
大壁の住宅だと、いかにも新築!といったような、個性を持たない無機質な雰囲気が少し寂しい感じがすることもあるでしょう。
真壁であればそれぞれの柱や梁が個性的な色を醸し出すため、インテリアの良いアクセントになってくれます。

大壁が主流の今だからこそ、注目したい真壁づくり

現代における家づくりは大壁が当たり前になって来ており、古くから伝わる真壁の技術は忘れ去られつつあります。
存在は知っていても、高くて手が出せない、今風のデザインにならないからといった理由から、避けている方もいるでしょう。
しかし、住宅会社ではあらゆるコストダウンが進んでおり、高収入でない家庭でも手を出しやすくなって来ています。
デザインも色々なパターンが提案されているため、現代風の装いを取り入れることも可能です。
そして、何よりも真壁ならではの魅力はたくさんあります。
もしつくばで大壁の家づくりを考えているのであれば、まずは真壁の良さを知り、その上で住まいを考え直してみてはいかがでしょうか。

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