この記事では、注文住宅を建てようとしている人に向けて、注文住宅を建てた人が「付けてよかった」と感じているオプションについて解説します。注文住宅はその設計の自由さからオプションも多岐にわたります。
どれを選べばいいか迷っている人も多いのではないでしょうか。ご自身の注文住宅オプション選びの参考にしていただけたら幸いです。
コンテンツ
注文住宅で付けてよかったオプション
ここでは、注文住宅を建てた人が「付けてよかった」と感じているオプションを、「室内」「玄関」「外構」「バス・トイレ」の4つのシチュエーション別にわけて、その特徴について解説していきます。
付けてよかった注文住宅オプション−室内編−
まずは、室内に付けてよかったオプションを紹介します。日常生活の中でも多くの時間を過ごす場所であるため、ご家族のライフスタイルに合わせて付けるべきものはしっかりと付けるようにしましょう。
注文住宅オプション①「床暖房」
リビングに床暖房をつけている人は意外と多く存在します。多くの時間を過ごすリビングに床暖房を設置することで、冬場は足元からしっかりと暖まることができます。
また、エアコンを使用すると、室内の乾燥が気になる人もいるかもしれませんが、床暖房は風を出さないためエアコンよりも乾燥しにくい点が特徴です。
注文住宅オプション②「手すり」
両親と同居予定もしくは将来同居する可能性があるといった場合、手すりをつけておくと便利です。例えば、両親の寝室からリビング、リビングからトイレなどに手すりがあれば、両親が高齢になっても室内を移動しやすくなるでしょう。
また、玄関に手すりをつけておけば、靴の脱ぎ履きが楽になります。特に女性はヒールやブーツなどを履くケースも多いため、手すりがあると便利です。
注文住宅オプション③「ウォークインクローゼット」
服が多い、荷物が多いという人には、ウォークインクローゼットの設置がおすすめです。荷物などをまとめて収納できるため、部屋の中をスッキリとさせることができます。室内のスペースに余裕がある場合は、設置を検討してみてください。
注文住宅オプション④「可動式の間仕切り」
小さな子どもがいる、もしくは子どもを持つ予定があるといった場合、将来的に子どもの部屋が必要となる可能性があります。
そのような時に便利なのが可動式の間仕切りです。既存の部屋を間仕切りで区分けすることで子ども部屋を用意することができます。
子どもが独立した後は、間仕切りを無くして1つの大きな部屋として使うこともできるなど、子どもの成長に合わせたフレキシブルな間取り作りが可能です。
付けてよかった注文住宅オプション−キッチン編−
続いてはキッチンのオプションについて解説します。料理好きな人ならば、キッチンにこだわりを持ちたい人は多いのではないでしょうか。どのようなオプションをつけるべきなのか、ぜひ参考にしてください。
注文住宅オプション⑤「タッチレス水栓」
タッチレス水栓とは、手をかざすだけで水が出てくる設備のことです。調理中や洗い物をしている時など、水が必要となるケースはよくありますが、水を出す際にいちいち水栓に触れる必要がないため、スムーズに作業ができます。
また、タッチレス水栓は、水が自然に止まる仕組みとなっているため、水のムダ使い防止や水道料金の節約にもつながるでしょう。
注文住宅オプション⑥「ビルトイン食器洗い乾燥機」
ビルトイン食器洗い乾燥機は、システムキッチンに組み込まれたタイプの食洗機です。
食洗機自体は後から購入すると置き場所に困りますが、ビルトインタイプはキッチンに組み込まれているため、スペースの有効活用が可能となります。
メーカーによって、節水機能がついているものや除菌機能を備えたものなど、さまざまな食洗機があるため、自分に必要な機能や予算を踏まえたうえで選ぶようにしましょう。
注文住宅オプション⑦「ディスポーザ」
ディスポーザとはシンクの排水口に設置する、生ごみを下水に流せるように粉砕する処理設備のことです。生ごみを水と一緒に流すことができるため、生ゴミの処理の手間が省けます。
流し台に三角コーナーを設置する必要もなく、生ゴミの嫌な匂いが発生する心配もないなど、さまざまなメリットがあります。
家庭で発生するゴミの中でも生ゴミが占める割合は決して低くないため、ディポーザを設置することで、ゴミ出しの負担を減らせるでしょう。
付けてよかった注文住宅オプション−玄関編−
続いては、玄関に付けてよかったオプションを紹介します。「玄関は靴を収納するだけでは?」と思う人もいるかもしれませんが、オプションを付けることで利便性が高まります。
注文住宅オプション⑧「スマートキー」
スマートキーは、鍵を鍵穴に刺さずに玄関の施錠・解錠ができる便利な鍵です。車のキーのように、ドアについているボタンもしくはスマートキーについているボタンを押すだけで鍵の開け閉めができます。
スマートキーがあれば、子どもを抱っこしている時、両手に荷物を持っている時などでも、カバンから鍵を取り出す手間がいりません。
カバンから鍵を取り出す作業自体は、ちょっとしたことかもしれませんが、その小さな手間がなくなるメリットは非常に大きいといえます。
注文住宅オプション⑧「宅配ボックス」
Amazonや楽天など、インターネットショッピングを利用する機会が多い人は、宅配ボックスの設置がおすすめです。宅配ボックスは、不在時に宅配便がきたとしても、ボックス内に荷物を入れておいてもらえます。
そのため、再配達の依頼をする必要がなく、宅配便が届く時間帯に家にいる必要もありません。
玄関の脇に設置できる置き型の宅配ボックスであれば、数万円程度で設置できるため、購入を検討してみてはいかがでしょうか。
注文住宅オプション⑧「防犯カメラ・ライト」
防犯対策をしっかりと行いたい、という場合は防犯カメラ・ライトの設置がおすすめです。防犯カメラの中には、赤外線対応のものもあるため夜間の撮影もできます。
また、人感センサー付きのもライトであれば、不審者が近づいたときだけでなく、家族が夜間に帰宅したときにも照らしてくれるため日常生活でも活躍してくれるでしょう。
付けてよかった注文住宅オプション−外構編−
続いては、外構部分のオプションを紹介します。外構は、日常生活の中で過ごす時間こそ多くありませんが、オプションを付けることで、生活の質をさらに高めることができます。
注文住宅オプション⑨「太陽光発電」
電気代を抑えたい、災害時に備えて電気を備蓄しておきたいといった場合は、太陽光発電システムの設置がおすすめです。
太陽光発電が可能となれば、自宅で電気を作ることはもちろん、作った電気を売ることで電気代を抑えることもできます。
また、蓄電装置を合わせて用意しておくことで、地震や大雨などで停電となった場合も電気を使うことも可能です。
太陽光発電システム自体の設置費用は決して安くありませんが、長年使用することでもとを取れる可能性は十分にあります。
注文住宅オプション⑩「ウッドデッキ」
室内と屋外につながりを持たせることのできるウッドデッキは人気オプションの1つです。ウッドデッキは部屋の延長として活用できます。
例えば、暖かい季節であれば、ウッドデッキでの読書や食事を楽しむことができるでしょう。また、夏場であれば家族でバーベーキューをすることもできます。
注文住宅オプション⑪「花壇」
自宅に彩りを加えたい場合、花壇の設置がおすすめです。例えば、門から玄関までの通路に花壇を設置することで、華やかの雰囲気となります。
また、季節に応じた花を植えることで季節感を感じることもできるでしょう。そのほかにも花壇があれば、自宅で野菜を育てることもできます。
付けてよかった注文住宅オプション−バス・トイレ−
続いては、バス・トイレのオプションを紹介します。毎日使用する場所であるため、快適に使用するためにも、オプションにこだわりを持つことは非常に重要です。
注文住宅オプション⑪「浴室暖房乾燥機」
冬場の浴室は非常に寒く、高齢者はヒートショックを起こす恐れもあります。そのような事態を避けるためにも、浴室暖房乾燥機の利用がおすすめです。浴室暖房乾燥機を設置することで入浴時に寒くありません。
また、乾燥機がついているため、浴室のカビ発生防止が可能となるほか、雨の日には洗濯物を乾かすこともできます。
注文住宅オプション⑫「物干し」
浴室暖房乾燥機と合わせて設置しておきたいのが、物干しです。浴室で洗濯物を干したい場合、ハンガーなどをかける部分が必要となります。浴室に物干しがあれば、雨の日や花粉が飛んでいる季節でも問題なく洗濯物を干すことができます。
浴室に設置する物干しには、天井から吊り下げるものや天井に埋め込んで使用するものなどがあるため、自分にとって使いやすいものを選ぶようにしましょう。
注文住宅オプション⑬「浴室テレビ」
ゆっくりと入浴したい人や長風呂が好きな人は、浴室テレビがあると入浴タイムをより楽しむことができます。
また、小さな子どもがいる場合、浴室にテレビがあれば子どもを落ち着かせることができるでしょう。浴室テレビは、サイズやメーカーによって価格が異なりますが、一般的には数万円程度で設置可能です。
注文住宅オプション⑭「壁面収納」
トイレは、トイレットペーパーや便座カバー、掃除用具、生理用品などスペースの狭さに対して保管するものがたくさんあります。
そのため、壁面収納をつけることで、狭いトイレの中でも効率よく物を収納・管理することができます。物が収納されていると、すっきりして見た目も綺麗であるため、来客時でも安心してトイレを利用してもらえるでしょう。
注文住宅オプション⑮「タンクレストイレ」
タンクレストイレとは、タンクがないトイレのことです。タンクがないため、奥行きが短くなり、トイレの空間を広く使用することができます。ただし、タンクレスの場合、タンクから出てくる水で手を洗うことができないため、別途手洗い場を設ける必要があるため、注意してください。
オプションを選ぶ時の注意点
注文住宅を建てる場合、オプションの選択肢が多いため、あれもこれもと選んでいると、費用負担もどんどん大きくなってしまいます。
そのような事態を避けるためにもオプションを選ぶ際は、まず予算を明確にしておくことが大切です。予算の上限を決めておき、上限内でオプションを選ぶ、といった形にすることで予算内に抑えることができます。
さらに同じオプションでもグレードによって金額が変わるため、すぐに判断を下すのではなく、じっくりと検討したうえで最終的な判断を下すことが大切です。
また、オプションの優先順位をつけておくことで、オプション選びをスムーズに進めることができるでしょう。
そして、オプションにはメリットだけでなく、デメリットがあることも忘れないでください。例えば、例えば花壇を設置すると、維持に手間がかかります。
デメリットがメリットを上回るようであれば、そのオプションをつけないという判断をすることもできるでしょう。
オプションを選ぶ時はハウスメーカーに相談
オプションを選ぶ際は、ハウスメーカーに相談して決めることが大切です。
ハウスメーカーの担当者であれば、オプション設置に伴うメリット・デメリットの双方を把握しているため、オプション選択時の助けとなります。
また、同じオプションでも標準仕様が異なり、価格も変わるため、複数のハウスメーカーに話を聞くことも重要です。
まとめ
今回は、注文住宅で付けてよかったオプションを紹介しました。注文住宅の場合、オプションの数が多いため、どれを選べばいいか迷う人は少なくないでしょう。
選ぶ際は、メリット・デメリットの双方を踏まえたうえで、自身の予算と照らし合わせることが大切です。
どのオプションも魅力的に見えるかもしれませんが、設置して本当に使用するのかどうか、冷静に考えるようにしましょう。