奈良の家づくりは、絶対に”木の家”がおすすめ

奈良県で家づくりをお考えの方は、ぜひ一度この記事にお目通しいただきたいと思います。
私がお勧めする家は、絶対に”木の家”です。私がお伝えする”木の家”は、普通の木造住宅とは違います。
今回は奈良で家づくりをお考えの皆さんが、満足のゆく家を手にする為に少しでもお役に立てればと思い、書かせていただきました。

木の家01

マイホームと不満

マイホームを手に入れたいと思う方は、毎年沢山いらっしゃいます。
そして、総合的な不動産情報サイト「スーモ」を運営しているリクルート社の調査によると、実際に持ち家を手に入れた方の満足度は8割を超えています。
つまり、ほとんどの方が、我が家を手に入れたこと自体には満足している事になります。

しかしながら、どんな買い物をしても100%満足ということはなかなかありません。
我が家を手に入れた方々の多くが、大なり小なりの不満点があるともおっしゃっています。
住宅業界の新聞「新建ハウジング」の調査によれば、手に入れた住宅に何らかの不満を感じている方は、驚くべきことに購入者の7割にも上るという結果が出ているのです。

その住宅への不満の2大要因が、『間取り』(約2割)、そして『温熱環境』(約15%)です。

間取りに関する不満とは、もう少し部屋が広いと思っていたとか、逆にもう少し落ち着いたサイズだと思っていたのに意外に広い、天井が低い、扉の開き方で動線がスムーズでない、そして収納が足りないといった諸問題です。
この間取りの原因を考えますと、根本的な設計上の欠陥がある場合ももちろんありますが、多くの場合は住み手と住宅会社との間のコミュニケーション不足なのではないかなと思います。
どういうことかと言うと、購入に至るまでの事前の説明が不足しているため、住み手が住宅のサイズ感のイメージをしっかり掴めていなかった、敷地面積や法規制等から発生する設計面での制約をお伝えしきれていなかった、あるいは、住み手の希望を聞きすぎるあまりに、見落とされがちなポイントの指摘が不十分だったなど、間取りへの不満は往々にして住み手と住宅会社との間の意識のギャップから発生するもので、双方の不安点がなくなるまで事前に徹底的に話を詰めていれば起こらないものだということです。

『温熱環境』とは、建てたあとに家が思ったよりも寒く過ごしにくいとか、夏場に暑くてエアコンの電気代がかさむといった諸問題を指します。
また、過度な結露の発生も温熱環境の問題といえるでしょう。
この点に関しては、住宅会社選びが非常に大きなウエイトを占めています。
実は、日本の家の断熱性能は、世界標準を大きく下回っているのが現状です。
そのことを問題視し、高断熱の住宅を建て、温熱環境をしっかりと整えようという住宅会社と、国の規制基準がないからと断熱面では特に何もしないでおこうという住宅会社の意識の差があまりにも激しいのです。
設計時点から高断熱にこだわり、温熱環境に気を配った家づくりをしっかり行えば、夏に暑くて夜寝られないとか、冬底冷えして朝布団からから出られない等の問題は起きません。
実際に奈良県内にお住いの方であれば、夏の暑さ・冬の底冷えの厳しさはよくお分かりでしょう。
そのような地域では、外気温に左右されず、夏は涼しく・冬暖かいという家にする必要が絶対的にあるのです。

これらの不満が購入後に出ないように、今回はしっかりとした内容をお伝えしていこうと思います。

建売とマンションを勧めないのには訳がある

次はどんな建物を検討していけば、後々に不満が残らないのかという観点を考えます。

新築を前提にマイホームを考える場合、一般的にはマンション・建売住宅・注文住宅が選択肢となるでしょう。
最近ではこれ以外に、中古住宅を購入してフルリフォームして住むという方も増えていくといわれています。
それぞれ一長一短がありますので、一つ一つ考えてみましょう。

マンションをお勧めしない理由

マンションの場合は、駅・バス停といった公共交通機関から近い、商業施設に近接しているといった、便利な場所に立地しているメリットがあります。
当初の購入価格が一戸建てに比べて安いこと、また、住宅内の段差がほぼ無いという事もメリットでしょう。
しかしながら、集合住宅ならではの隣家へ気を遣う生活は慣れないと肩身が狭いものですし、上下階をはじめ周囲の部屋からの音の問題もあります。
更に、一旦マンションに入居してしまえば、駐車場代・修繕積立金・管理費をずっと払い続けなければいけません。
意外にこれらが高額となり、当初の見かけ上では安かったマンションが、30年以上の長期間で見れば他の選択肢よりも高額となってしまうような逆転現象も起こり得ます。

建売住宅をお勧めしない理由

次に価格的に安価なのは建売住宅ですが、建売住宅における最大の問題点こそが、先ほど挙げた『間取り』と『温熱環境』なのです。
建売住宅は、比較的小さい敷地に目一杯大きなサイズの建物を建てるのですが、注文住宅に比べれば建物はどうしても小さ目になります。
更に、居住性が高いように見せるため、間取りの検討が居室中心になされています。
一見それは良い事のように感じられますが、小さめの建物に居室を主として設計した結果、収納部分などは犠牲となり、初めから少ない場合が多いのです。
また、収納以上に犠牲となるのは断熱部分です。
断熱材を入れるスペースと予算すらも削って設計・施工した結果、断熱性能が最低限のレベルになってしまうことが多いのです。
以上を総合すると、建売住宅は、「本当に気に入った立地の家だから、収納の少なさ、夏の暑さ、冬の寒さを我慢して住む」といった方でない限りは、おすすめできないケースが多いのです。

中古住宅をお勧めしない理由

最近流行の中古住宅ですが、住み手にとって本当に良い中古住宅というのは、なかなか市場に出てきません。
見た目上の傷み具合にかかわらず、古い家の場合は、耐震性能の面でおすすめできない場合が多々あります。
現在の耐震基準を満たすように改修すると、建て直した方が安くなる場合も少なくありません。
温熱環境も、古い住宅では全くと言っていいほど備わっていないでしょう。
高断熱性能という発想自体が新しいものですし、その発想を支える素材や工法も、最新の技術を使用しているからです。
また、当然ではあるのですが、サイズ面での不満が出る場合も少なくありません。
小さすぎたり、大きすぎたりするというわけです。

中古住宅の場合、更に注意が必要なのは「再建築不可」という住宅がたくさんあることです。
再建築不可というのは、現在の法律を満たさないため、その土地での建築許可が下りず、建て替えができない住宅のことです。
そして、再建築不可に該当する物件の場合、金融機関で住宅ローンを組めないケースも多々あるのです。
個人的には、どうしてもこの家に住みたいという思い入れでもない限り、中古住宅もお勧めできません。

やはり、入居後最大の不満要因となっている間取りの問題と、温熱環境の問題を解決しようとするならば、注文住宅しか選択肢はない、というのが私の結論です。

どうして、”木の家”を勧めるのか?

木の家02その中でも、”木の家”が私のおすすめです。

注文住宅の8割以上は木造住宅と言われています。
現在でも、鉄筋コンクリートや鉄骨の住宅はほとんど作られていないのです。
何故かというと、木造以外の構造で建築すると価格が非常に高くなるコスト面での問題に加え、後からの工事が難しくリフォームしにくい、更に、断熱性能を向上しにくいといった欠点があるからなのです。

ですので、2世帯住宅や3階建て程度までの広さの建物で注文住宅を考えるのであれば、木造をおすすめします。

その木造住宅の中でも、私は”木の家”をおすすめしています。

“木の家”と木造住宅の違い

“木の家”と木造住宅の違いは明白です。
木造住宅というのは構造の呼び名であり、つまり、柱やハリに木材を使って造る住宅を指します。
木材以外には石膏や、ビニールといった樹脂材料等を使って造っていきます。
これに対し、先ほどから私が”木の家”といっているのは、木材製の構造部分以外も、木や珪藻土といった自然由来の材料を中心に設計され、それらを潤沢に使用して建てられた住宅のことです。
すなわち、構造部分だけでなく、住み手と直接触れ合う部分も含め、住宅の端々に至るまで、木と天然素材をふんだんに使って造られた家。
それが”木の家”なのです。

その”木の家”だと、単なる木造住宅に比べて、どのような嬉しいことがあるか。ご紹介させてください。

畳が引き立つ

まず、「畳が引き立つ」ということがあります。
30年~50年ほど前に建った家を思い出していただきたいのですが、かつての住宅の中には障子やふすま、そして畳の部屋といった、和風住宅の伝統的な構造がまだ沢山残っていました。洋間は住宅の中で1部屋か2部屋しかなかったものです。
ところが、現在の住宅では、畳の部屋はあっても精々1室程度。全く畳のない住宅すらも沢山作られています。
それは、お住まいになる皆さんのライフスタイルが変わってきたからですし、畳の部屋は洋間よりも建築コストが高いからでもあります。
また、畳のある和室は、板張りの部屋を造るよりも高い技術が必要なのですが、それを正確に施工できる大工さんが少なくなってきているという側面もありますね。
ですが、せっかく日本で住宅を建てるのですから、私は畳の部屋を少なくとも1室は造っていただけるといいのにな、と思うのです。
畳の部屋は、お子様がお昼寝をする場所にもなります。
ご親戚やお客様が訪ねてこられ、お泊まりになる際にも便利です。
特にご年配の方からは好評でしょう。
書道、着付けなどの趣味を生かす場所にもなりますよね。
もちろん、茶道、華道などは畳がないとちょっと締まりません。
畳は素足でもとても気持ちが良いですし、吸湿性もあるので、高湿度の時には吸湿、空気が乾燥してくると放湿が期待できます。
そのような畳の部屋は、とても”木の家”と好愛称です。
また、当社の場合なら、和室をたくさん施工してきた、経験と技術の確かな大工さんと提携していますし、和モダンの畳部屋の設計・施工事例も豊富にございます。

無垢の板材の床

次に、「無垢の板材の床」。
当社の場合は、ブランド杉材である「吉野杉」にこだわり、その中でも川上村産のものを主に使わせていただいております。
川上村産の吉野杉は、数ある杉材の中でもきわめて強度が高く、木の香りが豊かな最高の材料です。
もちろん、地元産であるという安心感もありますし、エコでもあり地域産業の維持にも役立つといった利点も多いのですが、なんといっても普通の床とは暮らし心地が違います。
その代表例を2つご紹介しましょう。
吉野杉無垢材の床1つは、温かみです。
一般的な住宅によく使われている床材は、合板です。
これは、接着剤で貼り合わせた薄板を重ね合わせて圧縮し、コーティングすることで作られています。
合板の強度はとても強いのですが、触るとヒヤッとします。
夏はともかく、冬になると寒くていけません。
そうすると、屋内でも必ずスリッパでの生活になってしまいます。
その点、無垢の板材を使った木の家は、真冬でも温かみがあります。
断熱面でもしっかりした住宅を建てれば、真冬でもスリッパも、靴下すらもなく、素足で生活ができるでしょう。
せっかくお造りになる我が家。お家で過ごす時間は長いので、素足でも過ごせる無垢の板材の床というのは、圧倒的におすすめしているポイントです。
実際に、慶應義塾大学理工学部システムデザイン工学科・伊香賀俊治研究室の調査を見せて貰ったことがあるのですが、一般的な合板材の保育園と比べて、無垢の板材の床を採用した保育園の児童の方が、ずっと活発に行動しているというデータがありました。
保育園のお子様でもより活発になるということですから、家族全員が活発に、快適な生活を送ることができるのは間違いのないことでしょう。
特に、ご高齢の方には、暖かさのもたらす健康への効果は計り知れません。

もう1つは、住宅全体の木質化によって、睡眠の質の向上や、住み手のメンタルに働きかける効果がとても大きいということです。
これも伊香賀先生の調査によりますが、木質化した建物の中ではそうでない建物と比べ、一晩の平均熟睡時間が20分ほど長いというデータが出ています。
たった20分と思うかもしれませんが、これは毎日のことですので、1年ですと120時間の差です。
これが10年なら1,200時間、つまり、丸50日分も熟睡時間が異なってくるわけですから、長期的な観点で見た健康への影響、そして日々健やかで爽やかな心で過ごせるかどうかの差が、とても大きく現れることでしょう。
また、木の香りによるリラックス効果なども見逃せません。近年でも続々と、木の香り成分がもたらす健康効果の研究が発表されていますが、日本人は古来木の家に住んできましたよね。木のもたらす影響は、先人たちにとっては常識だったのかもしれません。

ところで、無垢の板材の床は良い事ばかりではありません。
しっかりと管理しないと汚れやすいのです。
また、重い物や尖った物を落とすとへこみの原因にもなります。
そのためにも、年に1度で構いませんので、さっと天然素材のワックスか塗料を塗ってメンテナンスしていただければと思います。
その際、もしかしたらすぐに消えないへこみや汚れが見つかるかもしれません。
そんな時は軽くサンドペーパーでこすっていただければ、あっという間にキレイになります。
それに対し、コーティングしてある合板材は、5年m10年と比較的長い間、表面はきれいなままですが、コーティングが剥がれてくると途端に薄汚れて、どうしても我慢ができなくなってしまう方も多いのです。
こちらにはサンドペーパーは御法度です。
コーティングが剥がれて汚れてきた場合は、新品と取り替える以外に手はありません。
無垢の板材の床は、メンテナンスの手こそかかりますが、30~40年といった期間で見ればお得になるでしょう。

当社の場合は、お客様の好みに合わせて、床だけではなく、なるべく多く木材を使って木材が見えるようにデザインさせていただいております。
そのデザインをご評価いただいて、2015年から3年連続でグッドデザイン賞もいただきました。
グッドデザインに認定された住宅は公開しておりますので、奈良や大阪で家づくりをお考えの方は、一度どんな家か見に来ていただければ嬉しいです。

注文住宅を建てるのなら必ずチェック!

吉野杉01ここからは奈良県内に注文住宅を建築するという前提で、お話しさせて貰おうと思います。
次に考えないといけないのは、どんな家を建てるべきか、ということです。どんな家を建てるかという事を考える大前提として、どんな会社に頼むがもっとも重要になります。

というのは、奈良県内を営業エリアとしている住宅会社は多数あり、どの会社に頼むかによって幅が広い選択肢があるからです。

一般的に家を買おうと考える方は、土地から探す方が多い様です。
その時に相談する相手は不動産屋さんが多く、今では多くの不動産屋さんが住宅建築を請け負うようになってきています。
また、住宅会社が不動産を扱うケースも増えています。
当社の場合も、土地からご紹介することが可能です。
また、この外にも大小様々な住宅会社が存在します。

当然ですが会社が大きければ大きいほど、建てる家は高額になり、小さければ小さいほど安くなる傾向にあります。
この住宅業界で一番高い家といえば、大手ハウスメーカーという事になると思います。
テレビCMを行って、全国展開している会社がいくつか思い浮かぶと思います。
自動車はテレビCMしていない会社はありませんが、住宅会社はテレビCMをしている会社の方が極々少数派です。
全体のマーケットシェアの20%前後しかないでしょう。

つまり、8割の住宅は、テレビCMを行っていない住宅会社が建てているのです。

ただし、あまりに小さい会社は、品質の問題とコストの問題、更には会社の体力的な問題もあってあまりおすすめしません。最低でも年間に10棟以上は建てている会社に仕事を依頼しないと、品質のトラブルが起きても、対応が遅れたり、その後のメンテナンスやサービスが悪い等というトラブルが実際に起きています。

木の家03更には、想像できると思いますが、会社によっての得意、不得意があります。
というのは、住宅建築を行っているビルダーや工務店は自分がいつもつくっているデザインの住宅であれば、品質の問題を起こしにくいのですが、新しいことをやると最初の1、2棟は不具合が出ることがあるのです。

皆さんも、例えばフランスパンならこのお店とか、ここのラーメンは他の店に比べて絶品だというお気に入りがあると思います。
ラーメン専門店でもオムライスやハンバーグは作れると思いますが美味しく作れるかといえば別です。
また、ラーメンも、ハンバーグも、焼き魚も出しているレストランで美味しいものが食べられるかといえばそうではないと思うのです。

同じように、普段あまりやっていない工法や建材の使用には、リスクが伴います。よほど信頼できる相手以外は、避けるのが無難です。

一般的に、建売とあまり変わらない外観で、内側の壁もクロスしか使っていないような木造住宅を建てているビルダーや工務店さんの場合は、皆さんがお願いして、塗り壁にしたり、床材を無垢材に変更すると品質上のトラブルが起こることがあります。

というのは、無垢材は天然の材料なので、木の生えていたときのクセが出てゆがみやすい場合があるのです。
また、塗り壁も取り扱いが難しいので、慎重に取り扱わないと、思わぬ亀裂が入ったり、ポロポロ剥がれて落ちてくる等のトラブルが後を絶ちません。

当社の場合は、いつも塗り壁、いつも無垢材なので取り扱いがなれていて、技術の高い職人に作業して貰っているのでトラブルはほとんど起きませんし、起きてもすぐに解決してくれます。

ですので、いつも使っている建材で家はどんな家か?それは皆さんが気に入っているのかいないのか?これが重要な要素であり、トラブル回避の秘訣でもあります。

つまり、注文住宅を建てると決めたら、一番はじめに建てる会社を決めるという事をしないといけないというわけです。
木の家04皆さんのマイホームを建てる会社は残念ながら2社や3社ではなく、1社しか選べません。

ですので、可能であれば、ホームページや雑誌等でなるべく多くの選択肢の中から、3社ぐらいに絞った上で、その3社にじっくり話を聞いて、モデルハウスやオープンハウスなどの実績、さらにできれば過去にその会社で建てたお客様の実際に住んでいるお宅などにも案内して貰ってください。

その上で1社に絞り込むのが、一番間違えが無い進め方だと思います。
その際に、ちょっとした違和感であってもそのままにしておくと、絶対に後から不満の原因となって残りますので、疑問点や質問があれば、その場で必ずしっかりと質問して、解決をしてください。

そして、どうしても絞り込んだ1社で建てる気になれない場合は、3社のうちの他の2社や、新しい雑誌やWEBサイトなどをじっくりと眺めて一歩後退も良いのではないでしょうか。

皆さんが選ぶのは、100円、200円のものでも、10万円、20万円の物でもありません。2000万円以上はすると言う超高額商品なのですから、しっかりと選んでいただければと思います。

その上で、当社を選んでいただければこんな嬉しいことはありませんが、とりあえず皆さんの木の家づくりが成功する為に、少しでも参考になれば幸いです。

本文の内容についてご質問がございましたら、何なりとお問合せください。

株式会社イムラ
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