風水における家と方角の関係とは?運気アップのポイントを解説

注文住宅を建てるとき、家の方角が気になる方も多いでしょう。日当たりはもちろん、「鬼門は縁起が悪い」「水まわりの運気は重要」などという話を聞くと、普段は気にしていない方でも気になってしまうものです。

そこで本記事では、家と方角の関係について徹底解説。風水的に運気を高めるポイントについても詳しくお伝えします。

「家を建てたいが縁起の悪い方角は避けたい」「風水的に良い方角に家を建てたいが、良し悪しの基準がわからない」「家の方角で運気をアップさせるためのポイントを知りたい」など、これから住宅を建てるうえでのお悩みがある方は参考にしてください。

家の方角は何で決まる?

家の方角は何で決まる?

家の方角は風水に影響を与える要素ですが、そもそも「何を基準に家の方角が決まるのか」があいまいな方もいるかと思います。家の方角とは「前面道路」に面した方角です。つまり、南側に道路がある場合、家の方角は南向きと判断します。

方角を知るうえで押さえてきたい「家相」とは

風水と似た考え方に「家相(かそう)」があります。家相とは、中国の「陰陽五行(おんようごぎょう)」をもとにした考え方で、方角や位置、構造など「家の状態」から運気の良し悪しを判断するのが特徴です。風水とはほとんど同義で使われます。

家の方角がわからないときの調べ方は?

「前面道路に面した方角」といっても、道路がわかりにくい場所にある場合、正しい方角がわかりません。そういった場合は、方位磁石を使って「玄関の方位」を調べましょう。方位磁石が示す「北」を基準とし、間取り図の中心にマーカーを付けて東、西、南、北東、南東、南西、北西の8つの方角を取ります。

家の方角で風水的に運気を高める7つのポイント

家の方角で風水的に運気を高める7つのポイント

家の方角で風水的に運気を高める7つのポイントを紹介します。

  • ・「鬼門」と「裏鬼門」の位置を避ける
  • ・「正中線」と「四隅線」のラインには注意が必要
  • ・玄関は「東」「南東」「南」の方角がおすすめ
  • ・「張り」と「欠け」を理解する
  • ・方角が悪い場合は「設備」を活用する
  • ・場所ごとにラッキーカラーを配置する
  • ・「暮らしやすさ」を優先したうえで風水を決める

「鬼門」と「裏鬼門」の位置を避ける

家の方角を考える際、まず気にするべきなのが「鬼門」と「裏鬼門」です。両者は北東と南西の対局に位置しており、中国における風水の考え方では古くから「鬼が通る道」とされていました。日本の風水でも「不吉な方角」とされ、方角そのものが不吉であることに加えて、トイレやキッチンといった水回り設備は置くべきでないとされています。

「正中線」と「四隅線」のラインには注意が必要

正中線(せいちゅうせん)とは、家の中心に対して「十字」に引いたラインで、四隅線(しぐうせん)は家の中心から「X(エックス)字」に引いたラインです。正中線や四隅線のライン上に非常に強いエネルギーが宿るとされ、とくに「水回り設備」や「火に関する設備」は置くべきでないとされています。

玄関は「東」「東南」「南」の方角がおすすめ

風水の考え方では「気の流れ」を重要視するため、その入り口である「玄関」はとくに重要です。一般的に、風水における気には、活動のエネルギーとなる「陽の気」と、静寂のエネルギーとなる「陰の気」の2つがあります。

玄関では「陽の気」を取り込むと良いといわれており、「東」「東南」「南」の3方角が該当します。いずれも日当たりが良いため陽の気を取り込みやすいです。

「張り」と「欠け」を理解する

家の方角を考える際は、建物の「張り」と「欠け」を理解する必要があります。張りとは建物における凸の部分。対して欠けとは凹の部分です。

風水の考え方では「張りは吉、欠けは凶」とされています。張りと欠けは方角にも強く関係しており、北東や南西に「張り」がある場合は凶、建物の中心に「欠け」がある場合は大凶です。

方角が悪い場合は「設備」を活用する

お伝えしたように、鬼門や裏鬼門、正中線、四隅線など避けるべき方角や位置があるのは事実です。ただし、方角や位置が悪くても、設備をうまく活用することで運気を高められます。

たとえば、玄関や水回りが鬼門・裏鬼門に面していても、空調設備によって空気の導線を作れば、陰の気を回避可能です。風水では、方角や位置だけで運気は決まらず、掃除や手入れによって運気をリカバリーできると考えます。

場所ごとにラッキーカラーを配置する

家の運気を高めるためには、場所ごとにラッキーカラーを配置するのがおすすめです。ラッキーカラーの例として次のものがあげられます。

「玄関」の場合

  • ・北:ピンクやシルバー系がおすすめ
  • ・東:ブルーやグリーン系がおすすめ
  • ・南:黄緑やオレンジ系がおすすめ
  • ・西:イエローやピンク系がおすすめ

「リビング」の場合

  • ・北:ブラウンやイエロー系がおすすめ
  • ・東:ブルーやイエロー系がおすすめ
  • ・南:ホワイトやグリーン系がおすすめ
  • ・西:イエローやブラウン、ホワイト系がおすすめ

「暮らしやすさ」を優先したうえで風水を決める

お伝えしたように風水の考え方では、「どこの方角に家を建てるか」「どのラインに玄関や水回り設備を置くか」など、方角や位置が大切です。しかし、運気の高まる方角だけにこだわった結果、住みにくい家になっては本末転倒といえます。

例をあげると、たしかに「鬼門」や「裏鬼門」は風水的には避けるべき方角です。しかし鬼門に玄関があっても、空調設備によって空気を循環させたり、こまめな掃除や整理整頓をしたりすればリカバリーできます。まずは「暮らしやすさ」を優先し、そのうえで風水を考えるのがおすすめです。

【まとめ】家を運気の上がる方角にして快適なライフスタイルを実現しよう

本記事では、風水と家の方角について次のポイントを中心にお伝えしました。

  • ・家の方角とは「前面道路に面した方角」のことで、方角がわからない場合は方位磁石を使えば方角を割り出せる
  • ・方角では「鬼門」と「裏鬼門」、位置では「正中線」と「四隅線」を避けるべき
  • ・玄関は「東」「南東」「南」の方角が良いとされる
  • ・方角が悪くても日常生活の送り方で運気をリカバリーできる

風水と家の方角には深い関わりがあり、「どの方角に家を建てるか」はその後の運気に影響を与える重要なポイントです。家の方角を理解するには「家相」についての理解も深めておきましょう。しかしながら、「方角」がすべてを決めるわけではありません。

もし縁起の悪い方角でも、掃除や整理整頓、換気など日常生活の意識によって運気はリカバリーできます。ぜひ本記事の内容を、ご自身家づくりにお役立てください。